ebayで出品していると、バイヤーから「もう少し安くなりませんか?」という値下げ交渉のオファーが届くことがあります。
これは「Best Offer」という、ebayで公式に実装されている機能のひとつです。
ただ、突然オファーが届いたとしても、
「オファーが来たけど、どう対応すればいいんだろう……」
「断りたいけど、失礼な印象を与えたくないな」
このような不安や悩みを持つ人は多いでしょう。
とくに初心者のうちは対応に迷ってしまうもの。
そこで、この記事では値下げのオファーがきたときの対処法と、利益を確保しながら交渉をまとめるための返信のコツについてわかりやすく解説します。
値下げ交渉(Best Offer)が来たら?3つの選択肢

バイヤーからBest Offerが届いた際、セラーがとれる対応は主に3つ。
まずは、どのような選択肢があるのかについて理解しておきましょう。
- オファーを承認する(Accept Offer)
- オファーを拒否する(Decline Offer)
- カウンターオファーを送る(Make a counteroffer)
では、それぞれの項目について詳しく見てみましょう。
オファーを承認する(Accept Offer)
バイヤーが提示してきた価格で問題ない場合は、オファーを承認しましょう。
承認すると、バイヤーが提示してきた価格で取引が成立します。
オファーを拒否する(Decline Offer)
提示された価格が、こちらの希望とかけ離れていて受け入れられない場合は、オファーを拒否しましょう。
この時点で取引は不成立になりますが、拒否しても再度、別の価格でオファーを送ってくる場合もあります。
カウンターオファーを送る(Make a counteroffer)
提示された価格では納得できないけれど「この価格なら販売できる」という金額がある場合は、カウンターオファー(逆提案)を提示できます。
そして、バイヤーがその提案された価格に同意すれば取引が成立します。
交渉にどう対応する?判断の基準と返信のコツ
ここまで3つの選択肢を挙げましたが、どのような基準で使い分ければ良いのかわからないという人も多いでしょう。
そこで、しっかり利益を確保しつつ販売機会を逃さないコツについて解説します。
まずは「最低販売価格」を決めておく
いざ交渉がきて慌てないよう、出品段階で「これ以上は絶対に下げられない」という最低ラインを決めておきましょう。
あらかじめ最低金額を決めていれば、その出品のボーダーラインが明確になります。
承認を検討するケース
たとえば、以下のようなケースはオファーの承認を検討する余地があります。
- 提示価格が、自分の決めた最低ラインを上回っている
- 長期間売れ残っている在庫を、少しでも早く現金化したい
ボーダーラインを下回るかどうかをチェックし、基準値以上なら取引成立、基準値以下なら断るといったように冷静な判断ができるようになります。
長期間売れ残っていて不良在庫になりそうな商品のように、基準値を下回ったとしても早めに手放したほうが良い商品もあります。
カウンターオファーや拒否をするケース
一方、以下のような場合はカウンターオファーをしたり、お断りしたりという対応を検討しましょう。
- 提示価格が、最低ラインを大幅に下回っている
- 出品したばかりで、まだ定価で売れる可能性がある
提示金額が想定している価格よりも大幅に下回っているのなら取引成立は望めません。
カウンターオファーをしても応じてくれそうな金額ならオファーを送っても問題ありませんが、あまりにかけ離れているのなら、早めに拒否したほうが良いといえるでしょう。
拒否する際は、ただ拒否ボタンを押すだけでなく、「ご提案ありがとう。しかし、この価格での販売は難しいです」と一言メッセージを送ると丁寧な印象を与えられます。
【時間節約】オファーを自動で管理する方法
毎回手動で対応するのが大変な場合、自動でオファーを処理する設定も活用しましょう。
出品時に、以下の2つの価格が設定できます。
- 自動承認する価格
- 自動拒否する価格
自動承認する価格は、バイヤーから提示された価格が設定した金額を上回っていた場合、自動で承認されるというもの。
一方、自動拒否はその名の通り、設定した価格を下回っている場合に自動で拒否してくれます。
この設定をしておけば、明らかに安すぎるオファーに時間を取られなくなります。
値下げ交渉はチャンス!うまく活用して売上を伸ばそう
ebay輸出の値下げオファーについて対処法やコツを解説しました。
- 交渉には「承認」「拒否」「カウンターオファー」の3つの対応がある
- 事前に「最低販売価格」を決めておくと、冷静に判断できる
- 自動設定を活用すれば、交渉の手間を減らせる
値下げ交渉は、バイヤーがただやみくもに値引き要求をしているという意味ではありません。
バイヤーがあなたの商品に興味を持ってくれているという証拠でもあります。
オファーをかけてくるバイヤーとのやり取りを学んで、販売のチャンスを掴むのもebay輸出を運用していく上では非常に重要です。
「もっと戦略的な価格交渉のテクニックが知りたい」という人は、物販ステーション@じんこまのコンサルを活用してみてはいかがでしょう?