世界最大規模の越境ECとして知られるebay。
個人利用で購入する場合もあれば、ebay輸入をビジネスとして利用する場合もあるでしょう。
そんなebay輸入で問題になるのが「関税」。
- 誰が払えばいいのか
- どのタイミングで払うのか
- 個人で輸入してビジネスに利用してもいいのか
このような疑問があるという人は非常に多いものです。
そこで、この記事ではebay輸入をする際の関税について解説します。
個人輸入?商用輸入?ebay輸入で知っておきたい関税の基本

ebayで商品を購入する場合、海外のセラー(出品者)の出品を買って日本に送ってもらう必要があります。
そして、日本と海外で商品の貿易が発生した場合には基本的に関税が発生します。
関税はバイヤー負担
関税は買い手と売り手のどちらが払うの?と思う人も多いかもしれませんが、ebay輸入での関税はバイヤー(購入者)負担が基本です。
関税は商品代金・送料と別で請求されるので注意が必要です。
関税を支払わないと、商品がセラーに返送されたり手元にこなかったりするので注意しましょう。
個人と商用で関税額は異なる
では、ebay輸入の関税は具体的にいくら?と聞きたくなると思いますが、これは輸入する商品や用途によっても変動します。
商品の販売価格やカテゴリーによって関税額は変わり、個人輸入か商用輸入かの違いでも関税は大きく変わります。
個人利用目的で輸入する場合、価格の60%が課税対象額です。
※商品代金とは、商品料金(Cost)・保険(Insurance)・送料(Freight)の3つを合わせた額のこと。
また、10,000円以下の低額購入なら関税がかからないこともあります。
しかし、商用目的で輸入する場合は、基本的に関税は商品価格100%に対して課せられます。
ただし、20万円以上の商品には一般税率が適用になるのに対し、20万円以下の少額取引の場合は簡易税率が適用されます。
この簡易税率による輸入は「小口輸入」とも呼ばれています。
細かい品目については以下の通り。
品目〔具体的な品目例〕 | 関税率 | |
1 | 酒類(1) ワイン(2) 焼酎等の蒸留酒(3) 清酒、りんご酒 等 | 70円/リットル20円/リットル30円/リットル |
2 | トマトソース、氷菓、なめした毛皮(ドロップスキン)、毛皮製品 等 | 20% |
3 | コーヒー、茶(紅茶を除く)、なめした毛皮(ドロップスキンを除く) 等 | 15% |
4 | 衣類及び衣類附属品(メリヤス編み又はクロセ編みのものを除く) 等 | 10% |
5 | プラスチック製品、ガラス製品、卑金属(銅、アルミニウム等)製品、家具 等 | 3% |
6 | ゴム、紙、陶磁製品、鉄鋼製品、すず製品 | 無税 |
7 | その他のもの | 5% |
商品すべてに対して一般税率を適用してしまうと、商品数があまりに膨大になってしまいます。
そこで、少額取引の場合は課税価格に対して固定の関税が適用される簡易税率が用いられています。
ebay輸入を商用で利用するのなら、関税率を知っておいて損はありません。
個人輸入品を販売するのは脱税
「個人で輸入して販売したら利益が大きいのでは?」と思うかもしれませんが、個人輸入した商品を転売するのは違法です。
個人利用はあくまで、個人が使用するために輸入したという名目で日本にきており、それを販売するのはシンプルな表現で言うと脱税になってしまいます。
転売目的での輸入は、商用の一般輸入扱いで申告しなければいけません。
ebay輸入の関税支払い方法
ebay輸入を行う場合、基本的に関税がかかるというのはお判りいただけたと思います。
では、その関税を払うのはどのタイミングかというと、運送会社から請求がきた時です。
関税は、配送する業者が代行して払ってくれてから請求されることもあれば、通関時に事前に支払い請求がきて払ってから商品を配達する場合もあります。
日本郵便についても基本的には配達時に請求されます。税金額が高いものは課税通知書が届けられてから支払って商品受け取り、という流れのこともあります。
ただし、関税は一定額以下の場合にかからないケースもあるので、絶対に支払いが必要とは限らないというのを念頭に入れておきましょう。
ebay輸入をするなら関税についても学んでおこう
ebay輸入をするなら、関税は切っても切り離せない重要な事柄です。
転売目的で輸入するとなると、それなりの額が動くことになりますし、800ドル以下が非課税になるアメリカ以外でも取引が発生する可能性はあります。
細かな仕組みを学んで健全に運用したいのなら、物販ステーション@じんこまのコンサルをチェックしてみてはいかがでしょう。