世界中のレア盤が見つかるということもあり、音楽好きの間で人気を博している、音楽データベースの「Discogs(ディスコグス)」。
しかし、これまで海外のセラーやバイヤーと取引を行う越境ECを使ったことのない人からすると、
「海外の知らない相手と、お金のやり取りをするのは少し怖い……」
と感じてしまうのは仕方のないことです。
そこで、この記事ではDiscogsの安全性と、トラブルを避けるための具体的なコツを解説します。
Discogsの安全性を支える2つの柱

Discogsでの取引の安全性は、主に2つの仕組みによって成り立っています。
PayPalの売り手・買い手保護プログラム
Discogs自体には、取引代金を一時的に預かって買い手の安全性を確保するシステムはありません。
その代わり、世界中で利用されている決済サービスPayPalの「買い手保護プログラム」が、実質的な安全装置の役割を果たしています。
これは、
「商品が届かない」
「説明と著しく異なる商品が届いた」
といった場合に、PayPalに異議を申し立てて認められれば、返金を受けられる可能性がある制度です。
この仕組みがあるため、金銭的な詐欺にあうリスクは大幅に低減されています。
売り手に関しても同様で、万が一クレームが入ったとしても、きちんと証拠を確保していれば、理不尽なクレームに従うリスクは避けられます。
相手の信頼性を測る「セラー評価システム」
Discogsでは、ほかの越境ECと同じく、取引が完了するごとにお互いを評価する仕組みがあります。
セラーのプロフィールページを見れば、過去の取引実績や、他の購入者からの評価(ポジティブ、ニュートラル、ネガティブ)を確認できます。
Discogsで購入・仕入れを行う際は、評価をチェックして信頼できる取引相手かどうかを見極めましょう。
安全な取引相手を見極めるコツ
具体的にどこを見れば、信頼できる相手かどうかを判断できるのでしょうか。
ここでは、取引相手を見極めるコツについて解説します。
評価のパーセンテージと件数を確認する
購入者としてDiscogsを利用する場合、まずはセラー評価のパーセンテージをチェックしましょう。
安心して取引するなら、99.5%以上が一つの目安になります。
ただし、パーセンテージだけでなく、取引件数も合わせて確認しましょう。
取引件数が数千件で99.5%のセラーと、10件で100%のセラーでは、信頼性の重みが違います。
ネガティブ評価の内容をチェックする
どんなに評価の高いセラーでもネガティブな評価がついていることがありますが、重要なのはその「内容」。
「グレーディングが甘い」「梱包が雑」といったコメントが多いセラーは、避けた方が無難かもしれません。
安全に取引するポイント
Discogsを安全に利用するために、気を付けるポイントについて解説します。
購入者の場合
少しでも不安があるのなら、購入する前にメッセージを送って、商品の状態や発送方法について質問しましょう。
丁寧な返信が来るかどうか、というのはセラーの質が如実に現れます。
また、評価の低いセラーや、価格が市場価値と比べて不自然に安すぎる出品は避けるのが賢明です。
出品者の場合
セラーとして運用する場合、PayPalの「売り手保護プログラム」の対象となるよう、ルールを守って取引しましょう。
そのためにも、商品を発送する際は、必ず荷物の配達状況が確認できる「追跡番号付き」の発送方法を選択してください。
「商品を発送した」という証拠が残るようにすることにより、「商品が届かない」というクレームは避けられます。
Discogsは安全!だけど気を付けるポイントもある
今回は、Discogsの安全性と、安心して取引するためのコツについて解説しました。
- Discogsの安全性は、PayPalと評価システムによって支えられている
- 安全な取引の鍵は、評価の数字と内容をしっかり確認し、信頼できる相手を見極めること
- セラーとしては、追跡可能な発送方法を選ぶことが、自分を守る最大の対策になる
Discogsは、きちんとルールを守って利用する限り危険な場所ではありません。
利用するのが少し怖いという人は、この記事を参考にしてくださいね。
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