越境ECでレコードを出品したいときの選択肢として、近頃は「Discogs」が人気を集めています。
しかし、いざDiscogsで出品しようとしてはみるものの、
「Discogsでレコードを売りたいけど、何から手をつければいいの?」
「送料の設定とか、盤の状態評価とか、専門的で難しそう……」
上記のように考えて躊躇してしまう、という人は多いのではないでしょうか?
そこで、この記事ではDiscogsでレコードを出品するための手順を、初心者がつまずきやすいポイントを中心に解説します。
出品前に済ませたい3つの準備

スムーズに出品作業を進めるためにも、まずは環境を整えましょう。
セラー情報とPayPalアカウントを連携させる
Discogsで販売を始めるには、売上金を受け取るためのPayPalアカウントが必須です。
まずはDiscogsのセラー設定ページで、自分のショップ情報を登録し、開設したPayPalアカウントと連携させましょう。
「送料設定(Shipping Policies)」
送料設定は、Discogsの出品における最初の難関として挙げられます。
発送先の国や地域、そして荷物の重さごとに、送料を自分で設定する必要があります。
最初からすべて用意しようとすると大変なので、「日本国内」「アジア」「北米」「ヨーロッパ」など、大まかな地域ごとに、レコード1枚(約500gまで)、2〜3枚(約1kgまで)の送料を設定するところからはじめてみましょう。
レコードの状態を評価する「グレーディング」基準を知る
Discogsでは、レコードの状態を国際的な基準で評価します。
これを「グレーディング」と呼びます。
グレーディングには、おおまかに
- M(新品同様)
- NM(ほぼ新品)
- VG+(非常に良い)
- VG(良い)
- G+(まずまず)
といった段階があります。
出品する前に、Discogsのガイドラインなどで、それぞれの基準がどの程度の状態を指すのかを一度確認しておきましょう。
データベースから出品する具体的な手順
次に、実際の出品作業について解説します。
売りたいレコードの正しいページを見つける
Discogsのサイト内検索で、売りたいレコードのアーティスト名やアルバム名、盤に刻印されている型番などを入力し、自分が持っているものと完全に一致するページを探します。
盤とジャケットの状態を入力する
ページを見つけたら「出品する」ボタンを押し、グレーディングの基準に沿って、レコード盤(Media)とジャケット(Sleeve)の状態をドロップダウンメニューから選択します。
コメント欄で状態を詳しく補足する
グレーディングだけでは伝わらない、盤の具体的な状態をコメント欄に記載します。
「A面に一本の薄いヘアラインあり(A side has one light hairline.)」のように、具体的な傷や特徴を記載するというのが、トラブル回避のためのポイントです。
価格を設定して出品完了
出品したい盤の過去の販売履歴や、現在出品されている価格を参考に、自分のレコードの販売価格を決めます。
価格を入力し、出品ボタンを押せば完了です。
注文が入ってから発送するまでの流れ
出品したレコードに注文が入った後の手順です。
購入者へ送料を請求する
注文が入ると、Discogsから通知が届きます。
設定した送料ポリシーに基づき、商品代金と送料を合わせた請求書(Invoice)を購入者に送ります。
入金を確認して商品を梱包する
購入者が支払いを済ませると入金通知が届きます。
入金を確認したら、レコードが破損しないよう梱包しましょう。
追跡番号を連絡して発送を完了する
商品は、必ず追跡可能な方法(国際eパケットなど)で発送します。
発送後、Discogsの注文ページで「発送済み」のステータスに変更し、荷物の追跡番号を入力すれば、取引は完了です。
準備をきちんと行って、お宝レコードを販売しよう
今回は、Discogsの出品方法についての手順を解説しました。
- 出品前には「PayPal連携」「送料設定」「グレーディング知識」の3つの準備が不可欠
- 出品作業は、正しい盤の特定と、客観的な状態評価、適正な価格設定が基本
- 注文後は、送料請求、入金確認、安全な発送という流れで対応する
Discogsの出品は、準備さえしっかりすれば、決して難しくありません。
出品の感覚を掴むためにも、まずは出品したいレコードをデータベースで検索することからはじめましょう。
「レコードの詳しい梱包方法が知りたい」「海外の購入者とのやり取りが不安」など、さらに詳しいノウハウを知りたい場合は、物販ステーション@じんこまのコンサルも活用してみてくださいね。
