世界中の音楽ユーザーやコレクターと繋がれるとして、近頃話題の音楽データベースサイト「Discogs」。
個人でもレコードを売買できることから人気を集めていますが、海外の個人との取引には、残念ながらトラブルがつきものです。
「ちゃんと送ったのに、商品が届かないと言われた」
「説明と実際の盤の状態が違うと言われても……」
このようなクレームが発生する場合もあり、Discogsをセラーとして運用したいと考えている人からすると、「トラブルが起きたらどうしよう」と気が気ではありませんよね。
そこで、この記事ではDiscogsでセラーが遭遇しやすいトラブルと、それらを防ぐための具体的な対策を解説します。
セラーが遭遇しやすい3つのトラブル

まずは、Discogsでどんなトラブルが発生しやすいのかについて解説します。
「商品が届かない」Item Not Received
「商品が届かない」というのは、Discogsで頻繁に発生するトラブルです。
セラーは商品を発送しているけれど、購入者から「いつまで経っても商品が届かない」と連絡がくる場合があります。
原因のほとんどが、追跡番号のない発送方法を選択したことによる配送事故によるものです。
「盤の状態が説明と違う」Item Not As Described
レコード取引特有の、コンディションに関するトラブルです。
「盤の状態をVG+と評価していたのに、届いたら傷だらけだった」といった、グレーディングの認識の違いからクレームに発展します。
セラーに悪気がなくても、評価基準が甘いとトラブルの原因になります。
配送中の破損
レコードは非常にデリケートな商品で、梱包が不十分だと配送中に破損してしまいかねません。
輸送中にジャケットの角が折れたり、盤が割れたりすると、高い確率でクレームに発展します。
トラブル解決の鍵はPayPal
Discogsで発生した当事者間での解決が難しいトラブルは、決済システムのPayPalのサービス「買い手・売り手保護プログラム」を通じて解決を図るのがおすすめです。
このプログラムを活用する上でセラーとして重要なのは、PayPalで異議申し立てをされた際に「自分はやるべきことをきちんとやった」と証明できる証拠を持っているかどうかです。
トラブルを未然に防ぐ!セラーが守るべき3つのポイント
クレーム対応に追われないためにも、以下の3つのポイントを押さえておきましょう。
発送は「追跡つき」を徹底する
海外への輸送は送料が高くなりがちですし安くしたい気持ちはわかりますが、海外発送で追跡番号のない安価な方法を選ぶのは非常に危険です。
「商品を発送した」という証拠を残すためにも、追跡番号付きの配送方法を選択しましょう。
送料は高くなりますが、日本郵便の「国際eパケット」や「書留付き小形包装物」などの追跡可能な発送方法がおすすめです。
グレーディングは厳しめに
盤の状態を評価するグレーディングは客観的、かつ厳しめに行うのがトラブル回避のコツです。
傷やノイズがある場合は、それを隠さずに商品説明に記載しましょう。
「VG+だと思ったけど、VGかもしれない」と迷ったら、下の評価である「VG」を選ぶくらいの慎重さが必要です。
グレーディングについては別の記事にもまとめているので、そちらをチェックしてみてください(※現在準備中です)。
梱包は「やりすぎ」なくらい頑丈に
レコードの梱包には、専用のダンボールを使用するのが基本です。
盤をジャケットから出し、レコードとジャケットをそれぞれ保護スリーブに入れます。
そして、緩衝材で包み、ダンボールで挟むように梱包します。
「ここまでやれば絶対に壊れない」というレベルで梱包することが、配送中の破損トラブルを防ぎます。
丁寧な準備が、あなたをトラブルから守る
今回は、Discogsでセラーが遭遇しやすいトラブルと、その対策について解説しました。
- トラブルの多くは「商品が届かない」「状態が違う」「破損している」の3つ
- トラブルを防ぐには「追跡つきでの発送」「客観的なグレーディング」「頑丈な梱包」が不可欠
- 万が一の際は、PayPalの保護プログラムで解決を図るが、そのためにも発送の証拠が重要
Discogsでの販売は、基本的なルールを守れば、それほど問題はありません。
Discogsを運用するのなら、この記事で紹介したポイントを押さえておきたいところです。
「レコードのグレーディングについて詳しく知りたい」「海外送料の設定はどうすれば?」といった疑問があれば、物販ステーション@じんこまのコンサルも活用してみてくださいね。
