Chrono24で出品した腕時計が売れるのは本当に嬉しいものです。
ただ、売れたのなら当然、次は「海外発送」しなければなりません。
「海外向けの発送ってどうやって梱包すればいいの?」
「インボイスってなに?」
海外との取引に慣れていないと、このような不安を覚えてしまいますよね。
そこで、この記事では売れた時計の「梱包方法」から「書類作成」「発送」までの手順を、わかりやすく解説します。
発送前に準備するもの

作業をスムーズに進めるため、まずは必要なものを手元にそろえましょう。
梱包に使う道具
Chrono24で売れる商品はそもそも高価な腕時計。
配送中に破損しないよう、梱包材はしっかり準備しましょう。
最低限必要なのは以下の4つ。
- ダンボール(時計の箱より一回り大きいサイズ)
- プチプチなどの緩衝材
- OPP袋(商品を水濡れから守るビニール袋)
- テープ(布製やOPP製の強力なもの)
発送に必要な書類
海外へ荷物を送るには、内容物を証明するための書類が必要です。
インボイス(税関告知書)
インボイスは、荷物の中身、価格、数量などの、税関手続きに必須の内容を記した書類のことです。
通常、配送ラベルを作成する際に一緒に作成します。
腕時計を守る梱包の手順
海外の配送は、日本の基準から考えると想像以上に荷物が雑に扱われます。
「まさか高額な腕時計を入れた荷物を適当には扱わないだろう」
このように高をくくっていると、思わぬ事故に繋がりかねません。
万が一の事故を防ぐためにも、梱包は「やりすぎかな?」と思うくらい頑丈に行いましょう。
水濡れと衝撃の対策を行おう
時計の入った箱をOPP袋に入れ、テープでしっかりと密閉しましょう。
箱がない場合も同様、腕時計が破損しないようクッション材で保護しつつ、やはりOPP袋に包みます。
これは配送中の雨などから商品を守るための防水対策です。
次に、袋に入れた箱を、プチプチなどの緩衝材で二重、三重に包み込みます。
箱を投げても耐えられるよう、きちんと包むのがポイントです。
ダンボールに詰めて隙間をなくす
緩衝材で包んだ商品をダンボールに入れ、箱との間にできた隙間を、丸めた新聞紙や緩衝材でしっかり埋めます。
箱を揺らしても中身が全く動かない状態が理想です。
梱包過程を写真に残しておく
万が一のトラブルに備え、梱包している途中の様子を写真や動画に撮っておきましょう。
そうすると、トラブルが発生したとしても
「発送時には傷はなかった」
「このように厳重に梱包した」
という証拠になります。
バイヤーからのクレームから自分を守るためにも、できる限り証拠を残しておくのが重要です。
税関トラブルを防ぐインボイスの書き方
インボイスの不備は、通関の遅れやトラブルの元になります。
そうならないよう、正しい内容を記入しましょう。
配送ラベルと一緒に作成するのが簡単
インボイスは、日本郵便の「国際郵便マイページサービス」や、クーリエ便(DHL、FedExなど)のオンラインシッピングツールで、配送ラベルと同時に作成するのが最も簡単で間違いがありません。
内容品は具体的かつ正確に
「Contents(内容品)」の欄には、「Used Men’s Wristwatch(中古紳士腕時計)」のように、具体的な品名を英語で記入します。
「Gift(贈り物)」や「Sample(見本)」といった曖昧な表現は避けましょう。
HSコードも記載するとスムーズ
「Value(価格)」の欄には、Chrono24で実際に売れた価格を正しく記載します。
販売した額より安い値段を書くのは脱税行為(アンダーバリュー)にあたるため、絶対にしてはいけません。
また、「HSコード」という商品を分類する世界共通の番号(腕時計の場合は9101や9102など)を記載しておくと、税関での処理がスムーズに進みやすくなります。
荷物を発送して取引を完了させる
梱包と書類の準備ができたら実際に発送しましょう。
配送業者の選び方
高額な腕時計を発送する場合、補償の手厚さや追跡の精度が重要です。
EMS(国際スピード郵便)は比較的安価ですが、国によっては補償額に上限があります。
DHLやFedExといったクーリエ便は高価ですが、配送が速く、高額な商品に対応した保険をかけられるメリットがあります。
トラブルを避けるためにも、配送に関しては送料ではなく保証の厚さで選ぶと良いでしょう。
追跡番号を購入者に連絡する
発送手続きが完了したら、発行された「追跡番号」を、速やかにChrono24のメッセージ機能で購入者に連絡しましょう。
「商品を発送しました。こちらが追跡番号です」と伝えておけば、万が一、腕時計が届かないという場合でも配送会社に確認できるので安全です。
丁寧な発送で、世界中の時計好きに届けよう
今回は、Chrono24で時計が売れた後の海外発送の手順について解説しました。
- 梱包は「防水」と「衝撃対策」を徹底し、証拠写真も残しておく
- インボイスには、内容品と価格を具体的かつ正直に記入する
- 配送方法は、商品の価格に見合った補償のあるサービスを選ぶ
Chrono24の発送で気を付けるのは、一つ一つの作業を丁寧に行うということです。
高額な腕時計を取引する以上、購入者もかなりの覚悟で支払いを行っています。
おざなりな作業で梱包や書類作成をしていると、あなたの信頼を落とす結果に繋がります。
国内向けに発送するときと同じかそれ以上に、丁寧な作業を心掛けましょう。越境ECの取引や配送会社とのやり取り、インボイスなどに不安がある、という場合は、物販ステーション@じんこまのコンサルに相談してみてくださいね。
