EU向けの越境ECとして、近年注目を集めているのがオークションサイトの「catawiki」。
小数の出品で大きな利益が得られると話題ですが、興味があるけれど
「実際の評判はどうなの?」
「安心して使えるサイトなの?」
このように、評判が気になったり、本当に使って問題がないサイトなのか不安に思ったりする人も少なくありません。
たしかに、ネットで検索すると良い口コミもあれば、少し気になる悪い評判も目につきますし、不安に思うのも仕方のないことです。
そこで、この記事では海外のレビューサイトや個人のブログなどから集めたリアルな口コミを基に、catawikiの良い面と悪い面について解説します。
catawikiの良い評判

まずは、多くのユーザーが評価しているポジティブな評判から見ていきましょう。
専門家が査定するから偽物が少ない
catawikiの最大の特徴の専門家レビューは、購入者から高く評価されています。
「出品する際に専門家のチェックを受けているので、偽物を掴まされるリスクが低い」というのは、一般的なオークションサイトにはない大きなメリットといえるでしょう。
コレクターが集まるから高値で売れやすい
catawikiは、質の高いコレクターが集まっているというのも、ポジティブな評価として挙げられます。
「商品の価値をわかってくれる買い手が多い」という声が多く、セラー目線で見るとかなり魅力的なECサイトといえるでしょう。
また、catawikiは一般的な中古品ではなく、希少なコレクターズアイテムを探しているユーザーが集まるため、ニッチな商品でも売れる可能性が高いというのも嬉しいポイントです。
日本人セラーが少なく価格競争になりにくい
2025年時点で日本人セラーがそれほど多くないというのもメリットといえるでしょう。
実際、「ebayほどライバルが多くないので価格競争になりにくい」という声もあり、ebayと並行して運用する人が徐々に増えてきている傾向にあります。
catawikiの悪い評判

良い評価がある一方、悪い評価も当然ですがいくつも見受けられます。
特に、トラブルが発生した際の対応については、厳しい意見も少なくありません。
利用してから後悔しないように、ネガティブな評判もしっかりと確認しておきましょう。
トラブル時にあてにならないカスタマーサポート
海外のレビューサイトで多く見られる不満として、カスタマーサポートの対応についてが挙げられます。
「問題が起きても返信がない」
「AIによる定型文が送られてくるだけで解決しない」
以上のような、カスタマーの対応についてのネガティブな意見が多数見受けられました。
日本セラーの視点でみると、そもそも日本語カスタマーもないので、海外組に比べて難易度は高いといえます。
現時点では、トラブルが発生した際は自分で解決しなければならない、と考えておきましょう。
関税トラブルはセラーの自己責任
購入者が関税の支払いを拒み、商品が日本に返送されてしまう、というケースもあります。
こうした場合のセラー保護はなく、送料はセラーが負担することになります。
手厚くセラーを保護してくれるebayとは大きく異なるので、こうしたリスクも込みで運用しなければなりません。
専門家の審査基準への疑問の声
catawikiの最大のメリットといわれている専門家の審査についても不満がみられます。
「写真だけで判断するので、査定が不正確」
「専門家によって基準が違う気がする」
このように、専門家のチェックが入るとはいっても、専門家の判断そのものを疑っていたり、基準のブレが気になったりするケースは、残念ながら少なくありません。
専門家とはいっても現物を見て審査するわけではないので、そういった意見がでるのも仕方のないことと言えます。
最終的には自分自身の目で商品の価値を判断する必要がある、というのを念頭に入れておきましょう。
catawikiを利用する場合の向き合い方
これらの良い面と悪い面を踏まえ、catawikiをどう利用すればいいのかについて解説します。
セラー(出品者)の場合
catawikiをセラーとして利用する場合は、前提として「サポートは期待しない」というスタンスで、自己防衛を徹底しましょう。
商品説明に関税についての注意書きを入れる、高額商品の出品は慎重に検討するといったように、リスクを自分で管理する意識が大切です。
バイヤー(購入者)の場合
ebayや日本向けの物販の仕入れでcatawikiを利用する場合もあるかと思いますが、購入する際は、専門家の査定を過信するのではなく、自分でも商品の写真や説明文をよく確認しましょう。
購入を検討している商品の出品者が過去にどんな商品を販売し、どのような評価を受けているのかも必ずチェックしましょう。
結論 catawikiは“自己責任”で利用できる人向けのプラットフォーム
今回は、catawikiの評判について、良い面と悪い面の両方から解説しました。
- 専門家審査による安心感は大きな魅力だが、その審査も万能ではない
- サポート体制はそれほど厚くなく、関税トラブルなどは基本的に自己責任
- ebayのような手厚い保護はないが、ライバルが少ない市場に挑戦する価値はある
catawikiは、ebayほど成熟した市場とはいえませんし、日本で利用する場合はサポートも期待はできません。
ある程度のリスクを理解した上で先行者利益を求める、越境EC中級者向けのプラットフォームといえるでしょう。
catawikiが気になるという人は、この記事で解説した評判を参考に利用すべきかどうか、じっくり検討してみてください。
越境ECの運用についての疑問や悩みがあるという人は、物販ステーション@じんこまのコンサルの活用を検討してみてくださいね。
