出品が売れたと喜びも束の間、「この商品の在庫ないぞ……」と焦ってしまった経験を持つ人は意外に多いものです。
これは有在庫・無在庫にかかわらず、誰にでも起こりうるトラブルの代表格で、実際に在庫がないとわかればパニックにもなりますし、どう対応すればいいかわからなくなってしまうものですよね。
しかし、落ち着いて正しい手順で対応すれば、アカウントへのダメージは最小限に抑えられますよ。
そこで、この記事では在庫切れを起こしてしまった場合の対応策とキャンセル手順を解説します。
なぜ「在庫切れキャンセル」は避けなければならないのか?

まずは、在庫切れがどの程度問題なのかについておさらいしましょう。
在庫が切れていて購入済みのバイヤーへ送る商品がない場合、セラー都合によるキャンセルが発生します。
バイヤー都合のキャンセルとは異なり、セラーのアカウントに「Defect(ディフェクト)」という重いペナルティが記録されることになります。
Defect率が高くなると、出品が検索結果で表示されにくくなったり、アカウントサスペンド(一時停止)になったりする危険性があります。
キャンセルする前にできること
発送しようにも在庫がない以上、取引はセラー都合によりキャンセルするよりほかありません。
しかし、キャンセルをする前にできることをしておけば、最悪の事態を逃れられるかもしれません。
キャンセル処理をする前に、以下の2つの方法を試してみてください。
①他のショップから仕入れてでも発送する
同一商品を仕入れられるのであれば、バイヤーに説明した上で同一商品を購入して送るという手もあります。
赤字にはなりますが、アカウントの健全性は保てる可能性があります。
ただし、中古の場合は同一商品だとしても出品したアイテムとは違うので、状態についてきちんとバイヤーへ報告しておきましょう。
出品商品と傷の箇所が違ったり、説明と状態が違ったりしていると、バイヤーからネガティブフィードバックを付けられてしまう恐れもあります。
②バイヤーに類似品を提案する
同一商品が見つからない場合は、バイヤーに事情を話して在庫のある類似品を提案してみましょう。
バイヤーが欲しい商品でない以上、値下げを提案するのも良いでしょう。
キャンセルする場合の正しい手順
同一商品も類似商品も用意できない場合は、取引をキャンセルすることになります。
キャンセルせざるを得なくなった際の手順をみてみましょう。
まずはバイヤーに謝罪する
まずは、当然ではありますがバイヤーに在庫がないことを謝罪しましょう。
きちんと非を認められなければ、バイヤーに欠品した以上の不信感を与えることになりますし、不手際を許してもらえるはずもありません。
キャンセル処理を行う
謝罪をした上でメッセージのやり取りを済ませたら、セラーハブからキャンセル処理に進みます。
キャンセル理由は「I’m out of stock or the item is damaged(在庫切れ、または商品が破損している)」を選びましょう。
アカウントへのダメージを避けたい一心で「Buyer asked to cancel(バイヤーがキャンセルを希望した)」という、虚偽の理由を選んでしまう人もいますが、これは明らかな規約違反。
虚偽が発覚した場合、アカウント凍結をはじめとしたより重いペナルティが課せられる可能性もあります。
必ず、自己都合によるキャンセルを選びましょう。
在庫切れは誰にでも起こる!大切なのはその後の対応
ebay輸出で在庫切れが起きた際の対応について解説しましたが、ポイントは以下の3つ。
- セラー都合のキャンセルは、アカウントに大きなダメージを与える
- キャンセルする前にまずは代替案を提案する
- やむを得ずキャンセルする場合は、先にバイヤーへ謝罪して処理を行う
在庫切れは、誰もが直面しかねない良くあるミスです。
ミスが起きないよう気を付けるのは当然ですが、起きてしまった場合は仕方のないこと。
大切なのはミスが起きた後の対応です。
アカウントの健全性を保つためにも、できる手を着実に行い、影響を最小限に抑えるよう努力するのが肝心です。
「在庫管理の方法を見直したい」と考えているのなら、物販ステーション@じんこまのコンサルの活用を検討してみてくださいね。