ebay輸出の送料設定は運用していく上で、非常に重要です。
以前、このブログでも送料設定に関する記事を取り上げました。
「でも、送料はただ正確に設定するだけで、利益には関係ないんじゃないの?」
なかには、送料設定の重要さがいまいちわからず、上記のような疑問を持つ人もいるでしょう。
しかし、送料設定は工夫をすれば、利益を上乗せして提示することが可能ですし、利益を伸ばしていきたいと思うのなら軽視できません。
そこで、この記事では送料設定の応用方法について解説します。
送料設定は「守り」から「攻め」のツールへ

初心者にとっての送料設定は、赤字にならないために行う「守り」の作業という印象があるでしょう。
しかし、ebay運用に慣れてきたのなら、送料設定を利益を上乗せできる「攻め」の要素として捉えたいところです。
ここからは、具体的なテクニックを紹介します。
利益を上乗せする3つのテクニック
送料を利益化するためのテクニックは以下の3つ。
- 為替レートの変動を見越した価格設定
- 「同梱割引」で、ついで買いを誘う
- 「発送除外国」を、あえて細かく設定する
詳しく見てみましょう。
為替レートの変動を見越した価格設定
ebayを日本で運用する場合、送料の支払いは円ですし、売上金の受け取りはドルになります。
この為替レートの変動は利益に直接影響する要素といえるでしょう。
たとえば、急激な円安が進んだ場合、想定していた送料よりも支払い額が高くなってしまいます。
こうしたリスクを回避するためにも、送料にあらかじめ数パーセントの為替変動バッファを上乗せしておくのも一つの手。
為替市場が円高に振れている場合、高めに設定している送料が逆に利益になりますよ。
「同梱割引」で、ついで買いを誘う
「同梱割引(Combined Shipping)」を送料を安くするためのものと考えている人も少なくありません。
しかし、同梱して発送するのは送料を大きく下げつつ、利益化するテクニックとしても使えます。
「2点目以降は送料が半額になります」
といった設定をしておけば、バイヤーの追加購入の意欲を刺激できます。
そうすれば客単価を上げつつ、送料もプラスで得られるのでおすすめです。
「発送除外国」を、あえて細かく設定する
多くの初心者はトラブルを避けるため、送料が高い国や配送が不安定な国を「発送除外国」に設定しがちです。
リスクヘッジとしてそれも間違ってはいませんが、運用にある程度慣れてきたら次のフェーズに移りましょう。
たとえば、南米や中東は多くのセラーが発送を敬遠する地域ですが、だからこそ送料が高くても「日本から商品を買いたい」という、熱心なバイヤーが存在します。
ライバルがいないこれらの地域の特性をしっかり調べ、細かく送料を設定すれば、ほかのセラーが参入していたい大きな市場を開拓できるかもしれません。
送料を制する者は利益を制す!
ebay輸出の送料設定の応用テクニックを解説しました。
ポイントは以下の3つ。
- 為替の変動リスクをあらかじめ送料設定に織り込んでおく
- 「同梱割引」を客単価を上げるためのマーケティングツールとして活用する
- ほかのセラーが避ける国へあえて販路を広げてみる
送料設定は、リスクを避けるためのシステムでもありますし、利益を上乗せできる抜け道でもあります。
ebay輸出に慣れてきたら、この記事を参考にぜひ挑戦してみてください。
「同梱割引の、もっと具体的な設定方法が知りたい」という人は、物販ステーション@じんこまのコンサルを活用してみてはいかがでしょう?