ebay輸出を運用するにあたり、絶対に知っておかなければならないルールの一つとして「VeRO」が挙げられます。
VeROは、知的財産権を守るために設定されたプログラムです。
VeROについて軽視したまま意図せず違反してしまうと、出品削除ならまだしも最悪の場合アカウント停止されてしまう可能性もあります。
そこで、この記事では、VeROの基本情報とVeRO違反しないための具体的な注意点についてわかりやすく解説します。
VeRO(知的財産権保護プログラム)とは?

VeROとは「Verified Rights Owner Program」の略で、ブランドの権利者の知的財産権(商標や著作権など)を侵害する出品について取り締まるための仕組みです。
これによって偽物や模倣品に適切な対応をおこないやすくなり、安心して取引できるようになるというものです。
セラーにとっても、健全な市場でビジネスをおこなうための欠かせないルールといえるでしょう。
VeRO違反をしてしまって起こること
もしVeROポリシーに違反してしまうと、以下のような措置が取られる可能性があります。
- 出品が強制的に削除される
- アカウントに警告が記録される
- 違反が繰り返されると、アカウントが一時的、または永久に停止される
出品削除はもちろんのこと、アカウント停止はセラーにとって致命的なリスクです。
VeRO違反をしてしまったとしても「知らなかった」では済まされません。
そうならないためにも、ルールを正しく理解しておくことが肝心です。
VeRO違反を避けるための3つの注意点

では、どうすれば意図しないVeRO違反を防げるのかというと、大事なのは以下の3つのポイント。
- 配送除外国の設定を正しくおこなう
- 「新品」の出品に気をつける
- 商品説明の言葉選びに注意する
詳しく見てみましょう。
配送除外国の設定を正しくおこなう
VeROに厳しいブランドのなかには、特定の国や地域への発送を禁止しているものもあります。
たとえば、カメラレンズの「Tamron」はヨーロッパへの発送を厳しく制限していることで知られています。
発送対象の国を良く考えずに「全世界(Worldwide)」に設定してしまうと、VeRO違反となってしまうリスクが大きいため危険です。
出品するブランドの情報を確認し、発送可能な国とそうでない国をきちんと見極めましょう。
「新品」の出品に気をつける
正規代理店以外が「新品(New)」として出品することを禁止しているブランドもあります。
SonyやNikonといった一部ブランドからは、新品出品による警告事例が報告されています。
未使用品であっても、一度人の手に渡ったものは「中古品(Used)」として出品しましょう。
商品説明の言葉選びに注意する
商品説明にほかのブランド名を無断で使用すると、商標権の侵害とみなされる可能性があります。
たとえば、「〇〇(有名ブランド)好きにおすすめ」といったような、関連性のないブランド名を引き合いに出す表現は避けましょう。
また、公式のロゴや画像を無断で転載することも、著作権の侵害にあたるので注意が必要です。
VeROは怖くない!ルールを理解して安全に運営しよう
ebay輸出のVeROについてのポイントは以下の3つ。
- VeROは、ブランドの知的財産権を守るための重要なプログラム
- 意図しない違反を防ぐには「配送国の設定」「新品出品」「言葉選び」に注意
- 違反を繰り返すと、アカウント停止のリスクがある
VeROは、良く知らない人からすると「なんだか難しそう」と避けてしまいたくなるような、とっつきにくいルールに感じるかもしれません。
しかし、これはセラーとバイヤーが安全に取引するためにも、市場の健全性を保つためにも必要なルールです。
基本をしっかり理解して、あなたの大切なアカウントを守りましょう。
「VeROの運用方法を正しく知りたい」という人は、物販ステーション@じんこまのコンサルを活用してみてはいかがでしょう?