日本の化粧品は高品質で、世界的にも人気があります。
そう考えると、ebay輸出で扱えば「大きな利益が見込めるはず!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実は、化粧品はebay輸出初心者が、安易に手を出すのはおすすめできないジャンルなんです。
下手をすると、アカウント停止や思わぬ法律違反に繋がりかねません。
非常にデリケートなジャンルなのです。
そこで、この記事では非常にデリケートなジャンルとして知られる化粧品について、出品する前に知っておくべき法律や規制、発送の注意点について解説します。
出品できないものについてまとめた記事もあるので、化粧品以外についても知りたいという人はこちらをチェックしてみてください。
なぜ化粧品の出品は危険なの?

ただ商品を海外に送るだけ、と考えて出品したいと考える人は少なくありませんが、定められたルールを逸脱する可能性があるため、化粧品を個人で輸出するのは非常に危険です。
化粧品は人の肌に直接触れるものなので、世界各国で厳しいルールを定めています。
その知識がないまま出品してしまうと、以下のような深刻な事態になりかねません。
- アカウント停止
- 法律違反
- 発送・税関トラブル
eBayの規約や各国の法律に違反すれば、アカウントを失う場合があります。
また、輸出入が禁止されている成分を含んだ化粧品を送ってしまうと、法的な罰則を受けることもあり得ます。
そのほか、商品を発送できなかったり、税関で没収されたりしてしまうなど、大きな金銭的損失を被る危険性もあります。
これらのリスクを避けるためにも、正しい知識を事前に身につけておきましょう。
クリアすべき法律や規制
化粧品を輸出する場合、最低でも3つの異なる法律や規制をクリアする必要があります。
順に見てみましょう。
eBayのルール
基本となるのが、プラットフォームとして活用しているeBayのポリシー。
eBayでは、使用済みの化粧品や、本来の容器に入っていない化粧品の出品を禁止しています。
また、日本の薬機法で認められていない、医学的な効果・効能をうたうことも規約違反です。
日本の法律
日本から化粧品を事業として輸出する場合、日本の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(薬機法)」が関わってきます。
個人使用のために購入するのとは異なり、ビジネスとして販売するには、化粧品製造販売業許可などが必要になるケースがあります。
相手国の規制
商品を販売する相手の国で規制されている場合もあります。
特に、ebayのメイン市場のアメリカへ化粧品を輸出する場合、FDA(アメリカ食品医薬品局)をクリアしなければなりません。
成分の事前申請や製造施設の登録など、個人で非常に難しい申請をこなす、というのは現実的ではありません。
発送すること自体が難しい?ebayで化粧品を輸出するリスク
仮にすべての規制をクリアできたとしても、商品を発送できなければ取引は成立しません。
化粧品の発送は、想像以上に難しいものです。
多くの化粧品は「引火性危険物」
香水やマニキュア、アルコール成分を含む化粧水などは、国際郵便において「引火性液体」という危険物に分類されます。
そのため、原則として海外発送できません。
クーリエ発送には「SDS」が必要
DHLやFedExといったクーリエ便なら、危険物として発送できる場合もありますが、商品の成分や取り扱い方法を記した「SDS(安全データシート)」の提出を求められます。
このSDSは、基本的にメーカーが卸す業者向けに発行する場合が多く、個人セラーが入手するのは困難です。
初心者はまずほかのジャンルからはじめよう
ここまで解説してきましたが、化粧品の輸出には法律や規制、発送などのように、多くの問題が発生します。
- 化粧品の輸出には、eBay、日本、相手国の3つの法律・規制のリスクがある
- 特にアメリカのFDAの規制は、個人セラーにとって非常に高い壁
- アルコール成分を含む商品は「危険物」扱いで発送自体が非常に困難
これらのリスクを考えると、ebay初心者が扱うジャンルとしてはおすすめできません。
「売れそう」という着眼点は素晴らしいといえますが、誤った方法で出品するデメリットのほうが大きいので、きちんと勉強してから出品するかどうかを判断しましょう。
まずは、焦って化粧品を扱うのではなく、リスクの少ないほかのジャンルで経験を積むほうが堅実です。
「効率よく利益を得るためには、なにを売ればいいの?」という疑問があるのなら、物販ステーション@じんこまのコンサルがおすすめです。
