ebayでバイヤーから「アンダーバリューしてくれませんか?」と聞かれたことがある人もいるのではないでしょうか?
「高い商品を買ってくれたし、関税が安くなるのなら応じても良いかも……」
このように善意のつもりでアンダーバリューに応じてしまうケースも少なくありません。
それ、違法です。
この記事では、ebay輸出でアンダーバリューに応じてはいけない理由について解説します。
ebay輸出でアンダーバリューをしてはいけないたった一つの理由

冒頭で述べたように「アンダーバリューにして欲しい」と持ちかけられて、ついつい応じてしまうという人もいるでしょう。
ですがアンダーバリューについてしっかり覚えておかないと、知らなかったでは済まされない大変な事態になりかねません。
ここでは、アンダーバリューの基礎知識と行ってはいけない理由について紹介します。
アンダーバリューとは?
アンダーバリューとは、貿易が発生する商取引で、実際の取引額よりも少ない価格を輸出インボイス(請求書)に記載することを指します。
低い価格でインボイスを記入すると、通関時の関税が安くなるという仕組みになっています。
ebay輸出に限らずアンダーバリューは違法
意図的に不正取引を行い関税を安くするというのは明白な脱税にほかなりません。
これはebay輸出に限らず、越境ECはもとより輸出入ビジネスすべてで禁止されている違法行為です。
関税法違反を犯した場合、10年以下の懲役、または1000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
これは関税を支払うバイヤー側はもちろん、違法行為に手を貸したセラー側にも加算税が科せられたり、消費税還付ができなくなったりというようなペナルティが発生します。
また、ブラックリストに載せられてしまって輸出しにくくなる、保証金が減額されるなどの損害が身に降りかかるので、良いことは一つもありません。
アンダーバリューはバレると理解しよう
「少しくらいならバレないでしょ」
このように軽く考える人もいるでしょう。
残念ながらアンダーバリューはバレます。
税関としてもアンダーバリューは真っ先に疑う事項ですし、相場と著しく異なる金額のインボイスは目につきます。
さらに、申告額と取引額が違っていればアンダーバリューしているのはバレバレです。
そして、税務調査が入って発覚します。
税金とは国の収入そのもの。
これを見逃すような甘い仕組みにはなっていないというのを強く理解する必要があります。
ebay輸出でアンダーバリューを持ちかけられた場合の対処法

アンダーバリューは不正取引で違法というのは理解できたと思います。
「でも、お願いされたらどう断ればいいの……」
実際にアンダーバリューを持ちかけられたら、断る自信がないという人も多いでしょう。
そこで、アンダーバリューをお願いされた時の断り方を紹介します。
丁寧に断る
アンダーバリューは明確な違法行為ですし「違法なので無理です」と言っても、本来であれば問題ありません。
ただ、ebayのセラーとバイヤーという関係上、けんもほろろに断るのは後々の評価に繋がるのでおすすめできません。
その場合、
「ご連絡ありがとうございます。恐れ入りますがアンダーバリューはお断りさせていただいています。何卒宜しくお願い致します」
英訳:Thank you for contacting us. We apologize, but we do not accept underpriced items. Thank you for your understanding.
こういった丁寧な文言でお断りすると良いでしょう。
説明文にアンダーバリュー不可と記載する
取引中にお断りするのはもちろんですが、説明文にもお断りの文章を記載しておくと、いざアンダーバリューを持ちかけられたとしても断りやすくなります。
一文でかまわないので、関税法の情報を必ず載せるようにしておきましょう。
低評価を付けられたら運営に連絡
バイヤーのなかにはアンダーバリューに応じてくれなかったということで低評価をしてくる人もいます。
もし、アンダーバリュー関連でネガティブなフィードバックを付けられたら、運営に連絡をすれば消してもらえるので安心してください。
そもそも、ebay公式のポリシーでも「申告額の改ざんは違法」と断言しており、アンダーバリューには断るべきというスタンスを取っており、断ったことがマイナスに働くということはありません。
アンダーバリューは本当に危険|健全なebay取引を心がけよう
ebay輸出でアンダーバリューをしてはいけない理由は「違法だから」の1点。
アンダーバリューに応じてしまうと、持ちかけてきたバイヤーにも、受け入れたセラーにも重いペナルティが科せられます。
ebayで安定して収益を得ていくためにも、健全な取引を行うよう心掛けましょう。
一人で運用しているとポリシー違反しそうで不安という人は、物販ステーション@じんこまのコンサルをチェックしてみてくださいね!